滝沢演舞城’08 命(LOVE)

第一部  、 第二部
第一部
滝沢流にほん昔ばな史


春の踊り〜いにしえ
バイオリン、上手側での河合くんソロダンス、そして牛若丸こと殿の登場・フライング。このあたりを見ていると「ああ、滝沢演舞城に来たんだな」って思います。竜は今年も健在だったしね。そして女性ダンサー、牛車、ジュニアがセリで上がってきて殿は赤のスーツに着替えて登場します。
12日(夜公演)はこの赤のスーツでのフライングのときに鳥肌が立ちました。わりと見慣れたステージ上と少し客席にはみ出るフライングなんだけど、なんかぞくぞく来ました。
13日(昼公演)は牛若丸で出てきた時点で、今から昨日のあれをまた一から全部やるんだと思うと涙ぐんでしまいました。

このダンスはジュニアはメインジュニア4名とM.A.Dの6人がいました。袖に隠れたと思った山本くんは旗を持って登場。上手側で応援旗のように振ってました。だから下手側は江田くんかな?フライングが終わる頃には旗は持たず、普通に踊って、殿がスクリーンに入るとまた山本くんは上手袖に隠れました。次に出てきたときには左手に白い布が見えました。去年まで誰がやってたのか全然見てなかったけど、もうちょっと隠しながら出てきていたのではと思ったり。そしてその布を手放すと2階席まで飛んでいってそこには殿のお姿が!ここだけは2階席で良かったと思えるフライングです。
12日はスタンバイする殿がよく見える席でした。照明の間を分け入ってでてくる殿、照明が当たってなくてもオーラが光ってました。ただ、殿を確認した後は舞台上で踊っているジュニアくん達、そして布を隠したまま懸命に踊る山本くんを見てました(^^)振り付けも左手を使わないようになってるから遜色なく見られました。
13日の山本くんは布を丸めきれないまま舞台上に出てきて、立ち位置に移動しながらそして踊りながら左手だけもそもそしてました(笑)

口上
「僕は22才なので白虎隊に入れません。・・・(拳を握り)オレ、頑張る。北山宏光」
「同じく僕も年齢で白虎隊に入れません。トッツーこと戸塚祥太」
「ドラマ白虎隊に出てました。DVD-BOX買ってね。藤ヶ谷太輔」
「可愛い〜可愛い〜と言われます。河合郁人」(初演からほぼ変わらず)
「味付けはシンプルに。塩かこしょうかどうしようか、こうしようか越岡裕貴」
「松ぼっくり、僕が(聞き取れず)松(松ぼっくりにかけて何か言ったんだけど・忘)松崎祐介」
「笑う門には福田が来る。福ちゃんこと福田悠太」
「(歌いながら)ねーうしーとらーうーたつーみー、辰巳雄大」

「いつか大河ドラマに出たい、京本大我」
「去年と変わりません、志は大きく(かな?)、森田美男人」
「(何かあって)安い剣だろう、安井謙太郎」
「松本くーん、と呼べば10人は振り返るでしょう、松本(聞き取れず)」
「♪はーるのおがわは〜、の小川ではありません。大川です。大川慶吾」
「白虎隊のように純粋の純です、伊藤純平」
「名前はクリスマスのようですが11月生まれです、川島如恵留」
藤間流の子と、三味線なら任せて下さい(体重30kgって)、詩吟が得意、あとうーん、もう少しいたけど今年の私はかなり覚えてる方だよ!気持ちに余裕が出てきたね。順番はメイン4人でちびっこが入り、M.A.Dお兄ちゃん達、江田くん、山本くん。ちびっ子の順番は覚えてないけど、他は書いた順です。
そして最後に殿が花道の下から登場。北山くんか河合くんからの「座長は滝沢秀明」と紹介があり、ご挨拶と「ジャニーズJrもお見知りおきを」という言葉でした。このときの黒袴がかっこよくて好き(^^)

アドリブ口上は
12日「河合くんはかっこいいー。山本亮太」
いきなりこの子は何言うん?って鳩が豆鉄砲を食らったような顔を客席はしていたような気がする(^^ゞ
そして13日は結構変えてきてたかも。
「僕は22才なので白虎隊に入れません。・・・論外です。頑張れ、オレ。北山宏光」
「待つ、待たない、待つ、待たない、待っててね、松崎祐介」
「草なぎ剛、堂本剛。そして僕、江田剛」
「しりとり。り・りんご。ご・ごーや。や、や(困)・・・山本亮太」

白虎隊
出演者がはけると黒子さんが白い大きな布を舞台奥から引っ張ってきて、客席前列との間で待機。つまり舞台上は真っ白です。そこでちびっこジュニア達が大きな洗面器みたいな桶を引きずってもってきて、シャボン玉開始。吹くタイプではなく金魚すくいのポイで紙が破れちゃった後の形で大きなシャボン玉がうまくすると作れます。ちびっこの顔がすっぽり入っちゃうのもありました。あと観覧車とか傘の骨組みだけみたいのもあって、小さいのがきれいにできあがったり、ほのぼの癒しのシーンですね。
12日は「ちょっとやらせて」と言ったものの、無視される殿。もう一回言ってみて「ああ、いいよ」って返され「すみませんねえ」と腰を低くシャボン玉をする殿(笑)しかも「タッキー、やって」とか「できるの?」とか言われて「先輩だぞ!」とムキになるシーンも。

13日は「翼くん、やってー」と言われなぜか嬉しそうな殿(笑)「た・き・ざ・わ」と言うと「滝沢ー」と呼び捨て。「滝沢くん」と“くん”付けを要求すると「滝沢・・・くん」と呼び捨てと変わりない呼びっぷり。もう一度「滝沢くん」と言い直させようとすると「滝沢・・くん」と若干近くなったのでしぶしぶ近寄っていく殿。そうやって後輩と遊んでるもしくは遊んでもらってるのねえw
終わるとまた桶を持って帰るジュニアくん達と白い布を今度は逆に端を持ちながら走って舞台奥にひっこめる黒子さん。素早いです。

そしてセリから上がってきて下駄ップ。白の道着姿ですね。ここで山本くんはソロもあります!そもそも列をなしてるのに板の上に一人だもんね。
でも子供達が無邪気に遊ぶのも束の間、すぐに会津は戦争に巻き込まれ新政府軍が攻めてきて自害のシーン。どんどん自害したりお互い斬り合ったりして、わりと最後の方に山本くんも自害。センターよりちょい上手側の立ち位置で見やすいです。最後に殿が弟にとどめを刺して、自分も・・・。新政府軍の大将っぽいのが北山くんでした。顔が小さいからかぶりものに埋もれてるようです。

変面〜MASK
殿のどアップがスクリーンに。「MASK」のヒガシのようf(^ー^;ここの音楽も聞くと懐かしい感じ。
仮面を取っても取っても仮面だったり、袖の辺りからふと和傘が開いたり、巨大扇子を背負ったり、クレーンがかなり伸びるタイプで客席3列目ぐらいの上空で仮面を取ったり、とにかく忙しいです。今年は最後に長い竿の両端に今まで取った仮面をつけてそれを回したりするんだけど、あれって地味に見えるけどかなりの重労働だよね。長い棒ってそれだけで実は重くてバランス取りにくい上におもりが付いてるわけだし、重装備な衣装だしね。

12日はセットというか垂れてる布たちを持つ河合くん達がよく見える席でした。あの布がきれいに見えるようにそして小道具を隠すという重要な任務があるんだよね。周りでなんとなくでも踊ってる方が目立つんだけど、あの場面での役割ってすごく大きくて「自分たちがしっかり押さえなきゃ成功しない」みたいなやりがいを感じて、そしてそんな役割を殿は与えて成立してる舞台なんだなと舞台途中なのに考えていました。
13日は最後の蛍光仮面を落としてしまった殿。左手だけでやっていました。でも元々顔にお面がなくて穴になっていたからそれほど目立たなかったかな。もちろん、他の出演がこそーっと拾って回収してました。

星のしずく
この演目名からは昔話は思い出せないんだけど、ここだけ洋のダンスだよね。洋服だし、ベストの胸にはコサージュっぽいのがあったりジュニアもスーツだったしね。殿から見て左斜め前に山本くんがいて、多少移動しても右横だったり、殿と山本くんが踊ってる姿を一度に見ることが出来てなかなか私的にはいい隊列でした(笑)個性は違うけど二人とも好きなダンスだから♪

安珍清姫
嫉妬に狂う女心が分からず「女になってみる」というこの下りから女形へ近づいてるんだよね、きっと。大蛇になって宙を舞う清姫。あの衣装でフライングってすごいよ。からまらないかとっても心配。しかも安珍を捕まえたまま飛ぶしくるくる回しちゃうし、おそらく安珍役はジュニアくんだと思うけど大丈夫?怖くない?って聞いてあげたくなりました。初演から大きくは変わってないと思うけど、最後って鐘の中に隠れた安珍を焼き殺してたんだね。道成寺に行くところで私のストーリーは終わってたよ(汗)

滝の白糸
清姫が渡ってきた日高川の流れから、水を操る者の話へと。
水芸って言葉で説明するのは難しく、見たら「あぁ」って分かると思うんだけど、頑張って説明します。舞台には欄干を模した高座がありそこに殿がいて、欄干下にも太夫がいます。そして菖蒲の花から水が出て殿が手に持っている閉じた扇子の上にのせた杯を花に乗せるとそこに水が移り、もう片方の手に持ってる何か(忘れました)に移して、反対側の菖蒲の花に水が移動するというような芸です。イメージできてるといいな・・・。話はその白糸の人気ぶりにやっかむ奴が水の管をつぶすんだけどそれでも自分の血を使ってでも続けるというものです。
この白糸役の殿、なんか好きです。女芸人としてのプライドというか凛とした芸への姿勢がきれいなんです。だから12日は最後の「芸人は芸を全うするのみ」って台詞に涙しそうになりました。殿にかぶるんだよ〜。

滝沢歌舞伎
舞台上には階段一段分ぐらいだけ上がったセリに化粧台があり、上半身脱いだ殿と黒子さん二人がでてきます。そこへかわら版小僧役のトッツーがでてきて、今から殿が白塗りをするということと経緯なんかを説明します。その化粧台にはカメラが仕込んであり、大スクリーンで白塗りの様子は見られます。12日は、トッツーに話しかけられ変顔をしてました。というか時間との戦いでしゃべってられないよね。そのためにかわら版小僧が説明してるんだしね。
何度も刷毛で塗っては叩いてを繰り返し、ほぼ白くなって紅をさしたところで多分場面転換でした。もちろん、そのまま舞台上では女形へと変身続けるんだけどアイラインをひいてる姿とかはあんまり見えませんでした。それにしてもすっぴんの殿ってジュニアの頃と変わらないかわいさがあるね(^^)

『弁天娘女男白波』
「それではテーマ曲“with LOVE”に合わせて、今はやりのきれいどころをみていただきましょう」というかわら版さんの紹介できれいどころが登場。格子色、蜜柑色あたりの色を使った着物で天女っぽい羽衣みたいなんつけたりなんかして可憐に舞います。黒子さんが後ろから腰の辺りを持って持ち上げて、大きく反るなんてのもあります。5人ともかわいいです。ネタバレを読んでいなかったら、この時点なら女性ダンサーだと思っていたことでしょう。でも実は5人ともジュニアくん。山本くんは動きが山本くんで、扇子を持ち替えるのとかあぶなっかしくてヒヤヒヤ。でも、普段のダンスでくねっとなるのがプラスに作用してかわいいのー。薄化粧もしてもらっててさ、むっちゃかわいいの〜(*^_^*)このまま持って帰りたいぐらい可愛い〜\(><@)/
歌が終わると花道に移動。反物を買いに行く話をしてます。「桜の柄がほし〜い〜」って言う二人(山亮以外誰が誰か分かりません。見てません。)が本当に女子高生みたいでかわいかった。「どんだけー」とか言っちゃってたけどね。そして呉服屋に移動。福ちゃん、辰巳くんが店員さんで松崎くんが番頭さん。中央のお嬢が万引きしたと番頭さん。「濡れ衣じゃ、どうしようかのう」「どうしたもんかのう」とか「そうじゃ、そうじゃ」とかすべてが裏声なのよね。かわいいです。結局左の袖に入ってるのが見つかり、店員さんに板で殴られるお嬢。でもそれにはちゃんと今で言うレシートがあり、額を怪我した落とし前はどうするかとせまる5人衆。客席から見て右から二番目の子が思わず地声で「どうすんだよ」って言っちゃって、一番右端の山本くんが「これ」ってたしなめるんだけど、それもちゃんと女の子でかわいいの〜(こればっかりw)。そこへお金で解決しようと大旦那のこっしーがでてきてその渡された小判をしまおうと袖に入れると腕の入れ墨が見えて、ヤクザものだとバレちゃいます。バレちゃー仕方ねえとばかりに片肌ぬいで一人ずつ男であることを白状していきます。
山本くんは「気付くのおせぇーんだよ」って言ったと思ったらすくっと立ってバク転。あの衣装のままでだから、出来ることがすごいよね。でも着地がちょっとすべって座り込むのがかわいいの〜。13日は片肌脱ぐのを忘れて、その後の話が展開される中こそこそと脱いでました。ずっと見ていた私σ(^_^;)
そして「知らざぁ言ってきかせやしょう」などおなじみの厄払い(と言うらしい)が始まります。これがなかなか聞き取れず覚えきれず(笑)とりあえず二回目で山本くんが「赤星」というのだけは覚えて帰りました。どんじりの子の台詞なんて聞かずに「赤星、赤星、阪神、よし大丈夫」ってすり込むのに忙しくてね(笑)
細かいことは書かないけど、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸でした。傘を肩において歌舞伎っぽい動きもあったり奮闘ぶりがかわいかったです。

緞帳の上の方には提灯が並んでいて中央は滝沢歌舞伎でその脇にこれからする演目名が書いてありました。
『鷺娘』
花道の下から登場。お着物も傘を使った舞もきれいで、タッキーだということを忘れます。別世界です!黒子さんが馬跳びの馬みたいな体勢になり背中合わせで(仰向けで)乗り越える殿。派手なアクションのようでしっとりと見えました。そして帯はカバーを外す感じで着物の早替え。
『櫓のお七』
ストーリーが分からず、今ネットで調べましたが火の見櫓に上ろうとする女・お七の執念だけは分かりました。櫓に上るのを止めようと縄をかけて引っ張るんだけど止められないってシーンがあります。実際に縄を持って引っ張っているのはジュニアなんだけどそのまわりに男性共演者もいて、同じように引っ張る動作をするんです。冷静にその人だけ見たら面白いかも知れないけど、もし動いてなかったらと考えるとお七が引っ張られてる臨場感が半減するんだろうなと思って、舞台全体で魅せてるというのを妙に感じました。
『執着獅子』
確か「雪の丞変化」でもやった演目ですよね。前で殿が別の動きをしているときにすで舞台奥ではM.A.Dが6人そろって髪を振り回してました。そして前にやってきて、殿を中心に7人で振り回します。もちろん殿の髪が一番長いので立ち位置は少しずれてるけど、7人のタイミングがずれたら絡まります。多少のずれはあったけど、きれいにふりまわして迫力がありました。


忠臣蔵
討ち入りに入る経緯なんかは映像で説明してました。そして浅野内匠頭(トッツー)の切腹シーンがあり、スクリーンでは辞世の句が映り討ち入りへ。殿が大石内蔵助役であとはすべて吉良側でした。ちなみに殿以外はみんな白の衣装で同じなのに、何故か判別しやすい山本くん。最後に斬られたのがそうかなあ。
円周率のパイみたいに戸板をたてて一人の人だけが支えて横に倒れる歌舞伎の技(名称不明)は去年から始まりました。今年は更に登場から大きなセットごと前に倒れてきたり、12日は席の関係で見えなかったけど花道でまっすぐに立てた板を駆け上ってその反動でバックして(元の立ち位置に戻る感じ)支えてもらってる板に飛び乗るというのがありました。すごいです!!他に両手を広げ体を硬直させて後ろ向きに倒れて落ちたり、下では共演者が紐というかゴムテープみたいなんを持ち受け止めるんだけど間をすり抜けて落ちないか毎回ドキドキ。密になってるけど、なんかね。
圧巻はJAEがするような落ちるシーン。12日のカーテンコールでは「予定表に落ちる稽古というのが書いてありまして、普通落ちないように稽古するのですが」と言っていましたが、確かにあれは稽古が必要です。まず可動式のセットがでてきて、螺旋階段で2階までのぼりきるとそこには吉良(影武者)がうずくまっていて斬りかかろうとしたら斬られて・・・落ちる。ワイドショーで見るより、高さもあるように感じるしスピードもあるし、落ちきる寸前に猫のようにくるっと体勢を回転させて背中から落ちるんだけどマットが敷いてあるんだけどあれだけは心から拍手です。ほんまに、何目指してるんですか?!
そして吉良(北山くん)を見付け「吉良上野介とお見受けいたす。」で仇討ちを果たし、永代橋を渡ってきて(ここではちびっこジュニア以外は赤穂浪士になってました)そのまま花道を通り抜けていきました。

五条大橋 義経と弁慶
赤穂浪士すべてが花道を歩き終わると、今度は逆方向から牛若丸の登場。五条大橋での出会いを簡単にやります。三郎が「このときの出会いがなければオレの人生も変わっていただろう」みたいな説明してるうちに、弁慶をまかしてしまいます。
名前は?と聞かれ「牛若丸」と言ったときの殿がすごいの。なんか威厳があって、その時点で明らかに主従関係ができあがってるように見えました。

第二部
義経 秘 悲話


義経と弁慶の出会いをもう少し詳しくするところからスタート。頼朝とともに平家を討って源氏再興を誓うんだけど、大河ドラマでは兄弟の仲良いシーンってなかったからちょっと不思議な気持ちでした。
それに兜だけが浮いてるような状態から体が出来て義朝になる、あのシーンと義経と頼朝が話すシーンがどうしても分からず、悩みまくった12日。義経と頼朝は殿の二役なんだけど、舞台上に二人同時にいるのよ。席が遠いからそう見えるのかと双眼鏡で覗いてもあの顔は殿・・・。どうやらタッキー仮面というのがあって、それを頼朝さんはかぶっていたようですね。

戦のシーンが落ち着くと三郎が客席に現れます。欲しいものがあれば盗んできたという今までを振り返って「1の家来になりたければ、1を盗む」とか言っていると、弁慶が殿の家来としてふさわしくないと注意し、「三の家来だ。」と言います。ここから順はあやしいけど、弁慶と三郎の言い争いが始まり「4・5の家来だ」と言われたりしてします。
12日は更に・・・
弁慶「去年の三郎がよかった」
三郎「去年?」
弁慶「かざぽんだよ!」
三郎「かざぽんより、目がぱっちりしてるよ」
弁慶「でもチェンジだ」
三郎「無茶言うな。スケジュールの都合がある」
そんな悶着もありつつ、「殿のご飯も盗んで調達してきた」と得意げになっていると、三郎が盗んできたという米を客席に渡した殿。三郎は「返せ」というけど返さないお客さん。「何故、渋る?」と怒ってました。まあ、殿からのプレゼントなら何でも良いからもらっちゃいたいかも(笑)
13日は弁慶と三郎のやりとりの間、殿が何かを食べてるのが見えました。しかもお客さんに配ってました。話的には米・餅なんだけど実際はマシュマロだったらしい。で、盗んだものだと聞いて慌てて客席に押しつける殿。盗んだものを食べて「謝りなさい」とその食べたお客さん一人一人に謝らせる三郎。最後のお客さんは殿に向かって「ごめんなさい」って言ったもんだから「こっちに」と怒ってました。

鎌倉方との話し合いの場を持てずにいたところ、つなぎをつけた三郎。「馬の用意を。」と弁慶に命令し、思わず「はっ」と言ってしまったもの「なんでオレが?」とまたまたケンカ。その様子を見ていた殿は白地のスクリーンと照明に気付き、一人影絵で遊び始めます。ケンカでは負けそうになった三郎は殿に救いを求め、影絵で戦いを続けます。殿&三郎で作った影絵と自分の影で闘う弁慶。舞台奥に立った弁慶は小さくて、三郎のデコピンにも負けちゃいます(笑)このシーンの弁慶の動きはかわいかった。
「分かった、2の家来だ」で三郎の機嫌はなおり、殿に「まあ、お茶でも飲んで。」とたしなめられた弁慶はこれまた影で湯飲みを作りお茶を飲んでました。それにしてもこのメンバー、影絵が無茶苦茶うまいです。殿は「影絵、面白いぞ」って楽しそうにやってるけど、うさぎに鳥にオオカミにフクロウにと何でも作っちゃいます。しかもちゃんとストーリー解説(戦が終わり平和な時代が来るとか、そんな感じ)しつつ、それにあわせた影絵を作るんだもん。殿は何を目指しているのやら?

鎌倉軍が襲撃してきたとき、三郎が3段ぐらいの階段セットをこかしました。でもそれを戻すのはおかしいから、どうなるかと思ったら斬り合ってるうちに黒子さんがでてきてそっと直していきました。斬られた三郎は12日は「おなごの膝枕で死にたかった」と言いながら痛がって転げ回る。心配する殿を行かせまいとする弁慶。「ピンピンしてますよ」だって。
13日は「炭酸飲料を飲んでみたかった」と言いながら痛がって転げ回る。心配する殿を行かせまいとする弁慶。「炭酸飲料が好きなんですよ」だって。時代設定は?

本当は鎌倉方の動きとか、八艘飛びの様子とかも入ったりしてるんだけど、細かくは順番を覚えてません。頼朝に情報を集めるシーンでは、一言言っては去っていくうちの一人におそらく山本くんもいました。「朝廷から官位を」ってね。あとは何々の戦で勝利したとか、二人の大将は必要ないとか。そうこうしてるうちに鎌倉方についてる北山くんが頼朝に義経を討つように進言します。その後のシーンだろうけど、花道からでてきた北山くん。せりふをいっぱいしゃべるんだけど12日はマイクの調子が悪くてあまり聞き取れず・・・、残念でした。

勧進帳のシーンがね、他に比べて間を取っていました。多くは語らないけど昼公演でお弁当食べて、となると・・・。歌舞伎を意識したのかも知れないけど、全体を通して見るとここだけ違う空気が流れてる気がしました。富樫役は河合くんでした。

そして攻めるのではなく、奥州に逃げることを決めた義経側。最後の戦に臨みます。
12日
三郎の最後の台詞に「軽く見積もっても10人は殺しましたよ」っていうのがあるの。すごく生々しいよね。戦って漠然ととらえると勝った・負けただけと思うけど、なんだかんだいっても要は人殺しなんだよ。三郎が死ぬってことと同時に”殺す”ってことを感じました。
その後の弁慶が出てきた時点で泣きそうな私。見てる方もそうだけど、弁慶自身も最後の戦=死を分かってるから(涙)
そして残った義経は上半身脱いで、髪をほどき斬りまくります。殿に斬られると皆さん、血のりを吐いたり、セットから血が吹き出たりしました。山本くんは立ったままちょうど首の位置にあるセットから血がぶわーっと出ました。そしてそのままその場に倒れ込みました。雨も大量に降る中最後に河合くん、北山くんも斬って、「兄上ー」って叫んで自害・・・。
去年より義経が死を選んだ意味が分かりにくくなったように私は感じました。

13日
パンフを昨日読んだんだけど、その「全員斬り」を思い出して、このシーンが始まるだけで泣きそうでした。だからこの後はずっと胸が詰まる感じで苦しく見てました。
三郎の義経の呼び方が「親方」からこの戦いになったとき「殿」って変わるの。本当の家来になったんだなって覚悟が決まった瞬間でした。
三郎も弁慶ももう死んだだろうって状態になってなお河合くんと北山くんに斬られます。北山くんは説明台詞があるんだけど、河合くんは単に鎌倉方のそこそこの位置にいる人って役だから特に台詞もなく、ただ斬ってはけるだけなの。でもそれが逆に冷酷な感じがしてよかったように私は思いました。説明台詞があるとそれはそれなりに「大義名分」が分かっちゃうでしょ。北山くんの場合「鎌倉武士を統率して守るため」みたいな感じかな。そりゃ、義経方からすると余計なことを頼朝に吹き込んだ奴めってなるけど、それよりも淡々と斬る河合くんの方が結局の大義名分は同じだろうけど怖さとかを感じました。
最後のシーンで山本くんは斬られて血がでたら下手側にはけていきました。もしや昨日ははけ損ねた??と思わせるぐらいのスピードではけていきました。

with LOVE
12日「血の雨を降らしてますが、毎回衣装もこんなんになって大変なんです」マイクを持つ手も真っ赤でした。そして大きな怪我しないように、共演者スタッフ、力を合わせて頑張ります、と。
その後、出演者の紹介があり歌になりました。この紹介の時、盆が回りちょうどセンター辺りに来たとき殿が紹介してました。M.A.D(個人名もあり)、男性陣、女性陣、メインジュニア4名の順でした。そして本来の立ち位置に移動してる間に殿がお召し替えして登場。そう、挨拶の時は義経のままなんです。ここでようやく記者会見で見た赤のスーツに着替えてきました。出演者みんな赤と白シャツ(スカーフ)の衣装でした。そして桜が舞い、シャボン玉も飛ばす演出で終わりました。きれいで幻想的でしたね。歌も手話付きで殿の気持ちが伝わってくるシンプルなものでした。

幕が降りるとそこには

ご来場ありがとうございました。
   気をつけてお帰り下さい。
             滝沢秀明

今までもあったのかな?初めて気づいた気がして心遣いに嬉しくなりました。

13日「中日も過ぎましたが頑張ります。」というような話と「切ない終わり方ですが」と少しだけ本編を振り返っていました。
M.A.Dも一人ずつ名前を紹介してもらって良かったねえと思って見てたのですが、山本くんのお辞儀ってなんか首の据わってない赤ちゃんのようだよね(笑)それに気付くとダンスもそうだわあと思えてきて、「見た目は子供、首は赤ちゃん」みたいなキャッチフレーズができてしまいました。



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